「僕の心のヤバいやつ」のアニメが4月1日からスタートしていますが。原作は、2023年3月15日に最新巻である8巻が発売されました。そこで、です。
遂に市川が山田に告白…。涙を流し、想いを伝えました。
ここでは、市川の気持ちの流れから告白までの想いを考察していきます。僕ヤバは、主人公の成長と心情が非常にリアルで、心にグッとくるものがあります。
そこらのラブコメとは、告白の想いが違います!
告白までのあらすじ
山田はオーディションの2次選考に通り、喜んでいた。しかし修学旅行の日とオーディションが重なる。山田は、修学旅行を休もうと市川に伝えようとするが。
市川の姿をみて、山田は、修学旅行に参加することを決意。修学旅行に来た山田は、楽しもうとするも気持ちがちぐはぐ。
そして市川は、小林ちひろから山田のオーディションの事を聞く。市川は、千本鳥居で山田の真意を問い、自分のありったけを吐き出す。
【ネタバレ】市川が山田に告白
市川は、山田が付けていた狐のお面を取り、山田の気持ちを聞き出す。涙が溢れそうな市川は、山田が付けていた狐のお面を付ける。そして山田を安心させて、気持ちよくオーディションを受けさせるため、自分の成長を伝える。
そして、山田への感謝と自分の気持ちを…。
「世界がこんなに綺麗だって。気づかせてくれた」
市川は、おもむろに狐のお面を外し
「山田が好きだ」
目から感情を溢れさせ、自分の本当の気持ち。ずっと心にあった想いを伝えた。
市川の告白までの想いと涙のわけ

さて、次は市川の告白までの想いと涙を流したわけについて考察していきます。
市川は、今まで自分の殻に閉じこもり、自分の異常な趣味を言い訳に独りぼっちを肯定していました。そして自分が抱える劣等感に目を向けないように生きていました。だから、キラキラしている山田に嫉妬し、好きだけど、大嫌いだったわけです。
しかし山田に出会い、関わっていくうちに自分の本当の気持ちに気が付きます。今まで市川は、嫌いになることで手に入らなくても悲しくないようにしていました。しかし市川は、山田が好きで山田に見合う男になりたいと努力していきます。
でも、空回りすることが多く、山田とすれ違う気持ち。そして未だに自分の劣等感を拭うことが出来ない。
そこから市川は、バレンタイン、定期テスト学年2位の成績、卒業式の送辞を経て、山田との距離を縮めます。クラス替えの際には、距離感に気を付ける必要があるほど、二人の仲は深まります。
迎えた修学旅行。
山田のオーディションのことを知った市川。仕事に一生懸命に向き合っている山田、普通じゃない中学生、モデルである山田が好きだった市川は、山田に仕事を優先して欲しかったのです。
そこで、山田が安心して仕事に出れるように市川は、友達が出来たこと、学校が楽しいこと。これらすべてが山田のおかげであること。そのおかけで市川自身が成長して、山田が居なくても大丈夫だ、ということ。
山田が大好きだ、ということを伝えたのです。
大好きで特別な山田。そんな山田の道を自分のせいでふさぎたくない。だから、市川は山田にオーディションを受けるように促したのです。仕事にひたむきな山田が好きだと伝えたのです。
市川の告白の意味
告白する際、市川は山田の話を聴いて、涙が出そうになります。これは、1巻でもあった好きな人を想って、流す涙です。つまり山田の気持ちに共感しているのです。
そこで、市川は自分の涙を隠そうと狐の面をかぶります。狐のお面は、市川の偽物の気持ちを表しています。簡単に言えば、自分の本当の気持ちを隠している、ということです。
狐のお面をかぶった市川は、過去の市川。つまり自分は、弱くて空っぽだということを認めなたくないときの市川を表しているのでしょう。
そこから、山田に想いを伝えるため自分の殻を破る、ここでは狐のお面を外すことです。だから市川は、お面を外し、自分の弱さも全てさらけ出して、未だに残る劣等感も抱えて、山田に自分の本当の気持ちを伝えたのです。
狐のお面は、ペルソナ。自分とは違う気持ちを偽るためのデフォルメ。
- 市川の涙は、好きな人を想う、共感の涙
- 狐のお面は、自分を偽るデフォルメとしての機能がある
- 自分の想いを、弱さを伝える、成長したことを表すため狐のお面を外して、告白した。
告白されるまでの山田の気持ち

ここまで市川の気持ちを書いていましたが。山田の気持ちも少し書いていきます。私は、男ですので、女の子の気持ちを理解するのは、難しいのですが。乙女な思考で頑張ってみます。
山田は、オーディションをけって、修学旅行に参加しました。理由は、市川とビデオ通話の際に市川が修学旅行を楽しみにしていると知ったからです。特に山田は、市川が中学1年の林間学校に参加していないことを知っていたので、気を遣ったともとれます。
しかし山田は、どうしてもオーディションのことばかりを考えてしまいます。修学旅行を楽しもうと虚勢を張り、無理矢理楽しんでいたのです。小林ちひろ(彼氏さん)は、その行動に気付ていました。
山田は、市川を悲しませたくない、楽しませたいと頑張ります。だから市川が楽しいと言ったら、「それが一番嬉しい」と嘘をついたのです。
今までも山田は、自分のせいで誰かを悲しませる、自分が嫌われるのが怖くて、ふさぎ込んでいる節がありました。だから狐のお面で虚勢を張った、自分の気持ちを隠したのです。
それでもオーディションのことを忘れられず、自分勝手で不安になる自分を卑下します。そこで、市川に狐の面を取られ、自分の本当の気持ちをみられます。
しかし市川の言葉を聞き、安心して、思わず涙を流しました。嫌われていないんだって。市川の詞で、山田は調子を取り戻します。
余談ですが、風呂上がりで山田は市川に自分の想いを伝えようとしますが。いつもは、隠れている右目が見えて、山田は照れて、上手く伝えられないところがマジで可愛かった。
さて後日、”いつもの場所”で市川と山田は、出会います。そこで山田は、自分のことを好きになれた、それは、市川のおかげだ、と伝えます。そして、大好きだと市川に伝えるのです。いつぞやに、山田の母が山田と市川が似てると言ったのは、こういうことでしょう。どちらも自分に劣等感を抱えて居て、自分のことが嫌い。
でも、今は自分のことが好き。
この時、キスをしようとしますが、身長差で上手くいかず、頭をごつんとぶつけて、頬にキスするのは、マジでエモかった。うぎゃああって布団の中で私も暴れました(笑)。
市川と山田の告白は、対になっている
市川も山田も告白していますが。2人の告白は、対になっています。
市川の告白は、非日常感のある場所で、マイナスの意味を持った涙を流しながら想いを伝えます。加えて「山田が好き」という言葉になっていました。
一方で山田の告白は、図書館といういつもの場所で、プラスの意味を持った涙を流しながら伝えます。そして「大好き」という言葉で想いを伝えています。
市川の告白は、市川の異常性や影のような性質を持ち、山田の告白は、普遍的で太陽のような明るさを持っています。2人が影と光のような関係であることが告白にも反映されているのです。
また市川も山田も自分の気持ちや、自分が好きだと気づかせてくれたこと、劣等感や不安を抱えて居ることが同じであるところも、似てるけど違う。表裏一体のような関係になっています。
結局二人は、付き合うの?
まぁここまで書いて、「結局付き合うの?」と思う方もいるでしょう。
はい。ネタバレします。付き合います。山田と市川は、付き合います。2人が今後どうなるかは、第9巻をこうご期待です。
またもし8巻を読みたい、という方は、こちらにお得に買う方法を解説しています。
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まとめ
僕ヤバ第8巻は、マジでヤバかったですね。今までのラブコメでは、例をみない素敵な想いの伝え方でした。片方は、未だに残る劣等感を抱えながら葛藤し、それでも想いを伝える。方や、これまで通り自分のやりたいように明るく、自由奔放に想いを伝える。
これまでの二人を良く表している場面でした。そして告白までの話を長引かせず、自然な流れでするのも好感度高いです。僕ヤバの第9巻、楽しみです。
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