ラブコメってどんな風に描かれているのだろう、ラブコメの王道って何だろうと疑問を持っている方へ。ラブコメの王道展開について紹介していきます。
数ある名作ラブコメにも王道の流れ、物語の構成にも似ている部分があるのです。
これからラブコメを書いてみたい、面白いラブコメにはどんな共通点があるのか、ラブコメの構造について理解が深まるでしょう!
ラブコメ作品の基本的な流れ
ラブコメ作品にはある程度決まった起承転結があります。描き方や設定は、異なりますが。基本的にこの6つのスッテプから構成されています。
- 主人公とヒロインの出会い
- 日常生活を通して、仲良くなっていく
- 喧嘩、あるいは別れ
- 主人公とヒロインの関係が深まる
- ヒロインの選択と主人公の苦悩
- アフターストーリー
①主人公とヒロインの出会い
主人公とヒロインの出会いが一番最初に描かれます。ラブコメですから、出会いがなければ始まりません。
出会いは、学校でたまたま合うなど、何か突拍子もないことから始まることが多いです。この辺は、作者の発想力がすごいなと、驚かされます。
②日常生活を通して、仲良くなっていく
出会った後は、基本的に仲が悪いです。距離感も割と友達以下、他人、なんなら嫌われている場合もあります。
しかし日常や学校生活を通して、少しずつ仲良くなり、「あれ?私、あいつのこと…」とヒロインが自分の気持ちに気付き始めます。
一方で主人公は、ヒロインのことを恋愛対象として認識していない場合が多いです。
③喧嘩、あるいは別れ
仲良くなってきたかな、というところで主人公とヒロイン、などが喧嘩します。あるいは、何かの事情で離ればなれになることもあります。
喧嘩して、そこから「あいつの事なんてどうでも良い。」と思っていた主人公が、「なんかあいつのこと気になるな」みたいな空気になって仲直りします。
④主人公とヒロインの関係が深まる
喧嘩して仲直りをすると、主人公とヒロイン同士の理解が深まり、距離が縮まります。ここで、ヒロインは、「もしかしてあいつのこと…」と自分の気持ちに気付きます。一方で主人公は、自分の気持ちに気付かず、やっぱいい奴的な感じです。
マジでラブコメの主人公、鈍感なんですよね。最近のラブコメは、割とそんなことないのですが。
⑤ヒロインの選択と主人公の苦悩
クライマックスのシーンです。ヒロインが複数いる場合は、ヒロインの選択。ヒロインが一人なら、主人公がどう告白するのか、です。
いずれも主人公は、どうすれば良いのか熟考、苦悩します。ここの描き方は、今までの物語、流れをちゃんと汲み取らないと、炎上するイメージです(笑)。
⑥アフターストーリー
作品の人気が高い場合は、基本的にアフターストーリーが描かれます。2人のその後、付き合った後の物語になります。
結婚の話や付き合って何をするか、みたいな話がメジャーです。人気作品は、終わり方も秀逸なイメージです。かぐや様も良い終わり方だなと感慨深くなりました。
ラブコメの王道展開!
さて次は、ラブコメ作品の王道展開を6つほど紹介します。大体のラブコメでは、描かれていますが、作者の描き方は大きく異なるため、王道の展開でも魅力があります。
同じような展開でもキャラや設定が違うと面白いものです!
主人公は、スクールカースト底辺
主人公は、スクールカースト底辺です。大体のラブコメは、そういう設定です。五等分の花嫁、俺ガイル、僕ヤバなど、主人公が学校で孤立している設定が多くなっています。
そしてカースト上位の美女と出会い、付き合う、というのが王道です。
物語だからこそ、ありえる流れだなーと感じますね。
読者人気の高いキャラが負ける
読者人気の高いキャラは、負けます。人気投票で一位になるような超人気キャラが負けて、大体炎上します。
数多くあるラブコメ作品で、読者人気の高いキャラが勝っている作品を私は知りません(笑)。何か知っている作品があれば、教えて欲しいです。
ヒロインが負けてさらに人気が高くなる、負けることが美徳なのでしょうかね、知らないですけど。
出会う美少女が主人公に恋をする
ハーレム系、男性向けのラブコメは、大体主人公に出会う美女が、主人公に恋をします。生まれたての小鹿?と思うくらいに恋をします。
世界に男は、およそ35億人いるはずなので、ヒロイン達には広い視野で世界を観て欲しいものです(笑)。
ヒロインには大体小さい頃に出会ってる
ラブコメでありがちな展開は、ヒロインと主人公が小さい頃に会っている、という設定です。小さい頃に出会っていて、「ああ、運命だったんだ」という風になります。
ここは、伏線回収があれば感動しますが、後付けっぽいと、なんかうさんくさいというか、作り話っぽくなります。
修学旅行は、基本的に修羅場
学園系のラブコメでは、修学旅行という一大イベントが存在します。しかし、修学旅行は、基本的に修羅場と化します。
ヒロインと主人公が険悪、あるいは、主人公のことが好きな負けヒロインとのいざこざが起きます。修学旅行は、楽しさもありますが。苦しさもある場合が多いです。
主人公には、ノリの良いやつか超イケメンの友達がいる
主人公には、絶対1人以上男友達、女友達がいます。しかもノリの良いデブか、超イケメンのどっちかです。そして主人公よりも好かれる場合が多いです。
いい感じに主人公に助言し、物語の修正としての役割をしています。読んでいると、こんな友達欲しいなと、思ってしまうことさえあります(笑)。
売れているラブコメの共通点
最後に売れているラブコメ作品の共通点7つほどを紹介します。名作と呼ばれるラブコメ作品には、内容は違えど、同じ要素を持っています。
名作ラブコメは、売れるべくして売れるのです。
需要を理解している
ラブコメ作品は、誰が読むのか。そもそもラノベや漫画は、どんな人が買いやすいのか。名作ラブコメは、読者の層を理解しています。
ぼっちや理想の恋愛をしたい方です。
統計的なデータがあるわけでは、ありませんが。学校で友達が少ない、暇な時間が多い、リアルで恋愛出来ていないと、漫画などに没頭するでしょう。私もその一人です。
私は詳しくないので、知りませんが。友達が多ければ、友達と過ごす時間が多く、漫画などに使える時間が少ないでしょう。逆に一人だと暇な時間が多く、漫画などに使う時間が多いでしょう。加えてリアルで恋愛していれば、ラブコメなんて読む必要ないでしょう、しらないですけど。
そのため名作は、ぼっちが主人公だったり、アホみたいな恋愛が描かれるのです。読者を理解していれば、共感しやすく、素敵な物語になるのでしょう。
愛されるキャラ
キャラの印象、性格も重要です。キャラが可愛い、性格が面白いなど、読者に愛されるキャラが存在します。
たとえば、普段は、めっちゃ真面目で完璧なのに方向音痴なヒロインとか。完璧だけどちょっと抜けているみたいなキャラです。
現実でまた一緒に遊びたいな、みたいな感覚になるキャラが存在します。
王道の内容を捻っている
ラブコメ作品は、かなりの数があります。当然似たような内容になってしまう王道な展開も存在します。ただ人気作品は、読者の飽きを察知して、王道の流れを”敢えて”捻るのです。そうすることで、意外性が生まれ面白くなるのです!
たとえば、かぐや様は告らせたいの設定なんかも興味深いです。「相手に告らせる」というラブコメの王道を大きくひねった設定をしています。普通は、どうやって告るか、という一人称視点ですが。かぐや様は、相手、という二人称です。
ギャグが面白い!
ラブコメは、ただ恋愛してるだけでは、1㎜も面白くないです。いや面白いですけど。恋愛だけでは、なくコメディーがスパイスとして必要です。
ギャグが面白ければ、この作品面白い!と読者が楽しく読むことが出来ます。ギャグが秀逸だと、作品全体が魅力的になります。
現実感がある
ラブコメは、理想、作り話です。しかし名作は、現実感がものすごくあります。こんな世界もあるんじゃないかと錯覚するほどに、リアルです。
作品がリアルだと読者も物語に共感し、よりその作品に魅了されます。
売れるラブコメ作品は、何より現実感があり、自分も恋をしていると錯覚、あるいは恋をしている気分になるドキドキ感があります。
まとめ
ラブコメの王道な展開から、名作の共通点について解説していきました。数千以上のラブコメがありますが、時代によって変化するため何年かすれば、この記事の王道展開も王道じゃなくなるかもですね。
またこの記事は、私がいち読者として分析して書いた記事です。あんまり真に受けず、楽しく読んでもらえたらなと思います。
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